よく酒を飲む。楽しく飲む。それが私の習慣となっている。もっと言えば仕事のうちかも知れない。いや、酒好きを正当化しようと言うのではない。だから、誤解のないようにしっかりと解説したいと思う。くれぐれも言い訳ではない。(くどいか…)

 私は独りでは飲まない。いつも誰かと一緒に飲んでいる。理由は簡単で、知人や友人と飲むこともあるが、一番多いのは仕事の関係者と飲むからだ。仕事で飲むなんてつまらないと思われるかもしれないが、何せ、私の仕事は開発をすること。常に、新しいことや前向きなことばかりを話題にして飲むのだから、それは楽しいに決まっている。

 ワイワイガヤガヤと、当たり前だが、酒が入ると、話に尾ひれが付いたり脱線したり、開発のスケールも声の大きさも、酒量に比例して増幅する。増幅もするが、話は、行ったり来たりと迷走するし逆走もする。時には自爆することもあるから、とにかく楽しいのである。

 議論が迷走したり逆走したりするのは、アイデアがあれこれと変わるからだ。変えることも一つのアイデアと考えると、開発の話をしながら飲むということは、実に様々なアイデアが湧き出てくるということだ。だから、飲むのも開発であると、私は言いたいのである。