アクセス記事ランキング(5/23~6/15)
新産業
1 第3回:宇宙のシンデレラ「はやぶさ2」が輝くまで
2 “序でに”しましょう
3 三上で行こう
4 理解度の方程式
5 「これが究極の有機EL技術」、九州大学が従来の蛍光分子をリン光並みの効率で発光させることに成功
6 パナソニックが考える2020年の豊かな暮らし
7 医療分野に押し寄せるビッグデータの波、これから起こる医療革命
8 東芝もメガネ型ウエアラブル、経営方針説明会で披露
9 「人体こそが最大のビッグデータ」、ストレージ企業が語る医療ビッグデータへの期待
10 生物エレクトロニクス
11 オール印刷での次世代ものづくりに挑戦、論理回路もすべてフレキシブルに
12 スマートな野武士は大組織に何をもたらすか
13 我が家にロボットが、ソフトバンクが約20万円で15年2月に販売
14 第1回:はやぶさ2ははやぶさの“後継機”ではない
15 “塗って作る”太陽電池の開発、半導体ポリマーで挑む(前編)
16 Boeing社の次期大型旅客機「777X」の開発・量産に、日本の主要パートナー5社が参画へ
17 SELやシャープなど、13.3型の8Kパネルを有機ELで試作
18 Samsungがデジタルヘルス戦略を発表、「Simband」と「SAMI」でサービス開発を促す
19 ウエアラブルは「首」で
20 カプセル内視鏡が進化して治療する無線ロボットに、札幌整形循環器病院副院長の太田英敏氏が講演
「Pepper」
本体価格は19万8000円(税別)

 「ソフトバンクが新事業を始める」と聞いても、それだけではもはや驚かないのですが、その対象がロボットであることは少なからず胸を躍らせました。そして、ロボットを造るのが日本の企業ではなく台湾のHon Hai Precision Industry社(Foxconn)であることに少しだけ落胆したのも事実です。

 「新産業」サイトのアクセスランキング(2014年5月23日~6月15日)で13位に入った記事「我が家にロボットが、ソフトバンクが約20万円で15年2月に販売」が個人的に気になっています。日本の産業のターニングポイントになり得る出来事だと思っています。

日本のロボットメーカーは蚊帳の外?

 「Pepper」と名付けられた人型ロボットは、順調にいけば2015年2月から多くの家庭で「家族を楽しませる」(ソフトバンクモバイル代表取締役社長兼CEOの孫正義氏)存在になっているかもしれません。加えて、SDK(ソフトウエア開発キット)を配布して第三者がアプリケーションを開発/販売できるようにする方針も明らかになっていますが、それもPepperの魅力を高める要因になっています。

 ソフトバンクモバイルと共にPepperを開発したのはフランスのロボットベンチャーのAldebaran Robotics社。そして製造するのは前述のFoxconnです。主に産業用ロボットの実績から「ロボット大国」ともいわれる日本ですが、この枠組みに日本のロボットメーカーの姿が見えないのは残念です。