米国東海岸在住の筆者がエレクトロニクス技術やそれを取り巻く業界動向をカジュアルな雰囲気で解説します。ここに掲載する記事の多くは、筆者が提供しているメールマガジン「沼倉研史のアメリカ便り」をベースにしています。
DKN Research、マネージング・ディレクター
米国東海岸在住の筆者がエレクトロニクス技術やそれを取り巻く業界動向をカジュアルな雰囲気で解説します。ここに掲載する記事の多くは、筆者が提供しているメールマガジン「沼倉研史のアメリカ便り」をベースにしています。
世界の民生用エレクトロニクスの生産基地である、台湾のプリント基板産業の出荷状況が好調です。台湾のプリント基板産業の出荷額は例年、年末商戦に向けて、初夏から上昇基調となり、10~11月にピークを形成。その後は減少傾向となります。ところが2017年の場合、年末商戦向けの出荷は例年よりも1カ月早く始まり、…
インターネプコン ジャパン報告
日本で開催されるエレクトロニクス関連の展示会の中で、「毎年規模が大きくなっている」と驚かされるのが、毎年1月に開催される「インターネプコン ジャパン」です。他のエレクトロニクス関連の展示会を訪れると、たいてい「盛り上がりは今ひとつ」と感じる中で、インターネプコンだけは違います。今年は1月17日から3…
年末恒例の半導体製造装置・材料の展示会「SEMICON Japan 2017」が、2017年12月13日から3日間にわたり、東京ビッグサイトで開催されました(図1)。もう10年以上も低迷が続いている日本の半導体業界ですが、今回は会場を幕張メッセから東京ビッグサイトへ移して、心機一転を図ったようです…
天皇陛下の退位と皇太子さまの即位のスケジュールが決まり、2019年5月1日から新しい元号に変わることになります。一般メディアを見ていると、2019年のカレンダーや手帳をどのように対応させるかについて心配する記事を目にします。印刷業界では、新年度のカレンダーや手帳を、新年の半年以上前から準備を始めま…
ブラックフライデー(2017年は11月24日)からクリスマス商戦へ。この期間の大手量販店を訪れると、その年の売れ筋商品や、主要メーカーの力の入れ具合が分かります。そこで、米国東海岸のニューイングランド地区の大手量販店を回ってみました。
このところ、日本の大手メーカーの品質保証体制が問題になっています。日産自動車は2017年9月29日、同社と日産車体を合わせた6工場で適切な最終検査を実施していなかったと発表しました。同年10月8日には神戸製鋼所が、同社のアルミ・銅事業部門が検査証明書のデータを書き換え、顧客の求める仕様に“適合してい…
米国の医療システムは日本とは異なるところが多く、慣れないと戸惑うこともしばしばです。しかし、それなりに場数を踏めば、要領も分かってきて、効率も良くなってきます。私の米国生活も合計で20年を超えたので、だいぶ違いが分かってきました。
ほとんどの電子機器は、大なり小なりプリント基板を使います。そして、プリント基板業界の試作モデルの動きを見ていると、新製品の立ち上げ状況がある程度推定できると言われています。新規のエレクトロニクス製品の立ち上げは、プリント基板の製作から始まるからです。特に台湾は「世界の民生用エレクトロニクス製品の生産…
シャープの親会社である世界最大のEMS、台湾Hon Hai Precision Industry社(鴻海精密工業、通称Foxconn)は、米国と中国で新たにフラットパネルディスプレー(FPD)とテレビの生産を開始すると公言していますが、最近になって米国市場でテレビの販売を開始すると発表しました。もち…
第21回 機械要素技術展(M-Tech)から
筆者の専門分野はエレクトロニクスですが、同分野の専門展示会ではなかなかお目にかかることがないユニークな技術に出会えることから、毎年楽しみに訪れている展示会があります。その1つが、機械加工や表面処理などを対象とする「機械要素技術展(M-Tech)」です。普段出会うことのない地方の中小メーカーに接するこ…
JPCA Show 2017から
今年の「JPCA Show 2017」では、フレキシブル基板メーカー、材料メーカーの展示において、いろいろと新しい試みを見つけられました。
プリント基板専門の展示会としては世界最大級のイベントである「JPCA Show 2017」が6月7日から3日間、東京ビッグサイトで開催されました。
マサチューセッツ州の州都であるボストンは、合衆国きっての古都と言われる都市で、有数の観光地でもあります。そして、ここには様々な交通機関が集まっています。
BIOMEDevice 2017 in Boston
2017年5月3日、4日に、米国のBoston Convention and Exhibition Centerにおいて、医療機器関連のイベント「BIOMEDevice」が開催されたので、何年かぶりに行ってみました。
機能材料の主要展示会であるファインテック・ジャパンが、2017年4月5日から3日間東京ビッグサイトで開催されました。元々、この展示会は有機材料素材を中心としていたと思うのですが、順次高機能フィルム展、高機能プラスチック展、高機能金属展、高機能セラミックス展、光・レーザー技術展、光通信技術展などが加わ…
日本の大手電気メーカーが低迷状態に陥ってから随分経ちます。そして、このごろでは東芝の巨額損失問題がメディアを賑わしています。
以前にご紹介したことがありますが、米国の標準的な家屋には地下室があり、そこにガス、水道、電源などのユーティリティーが収納されています。拙宅も例外ではなく、セントラル・ヒーティング用のボイラーと温水用の大型ヒータータンク、および関連する配管類が複雑に走っています。
本展示会の特徴の一つは基礎技術の紹介が多いことですが、関連して、内外の様々な研究開発機関や大学が独自のブースを持って、最新の開発技術を展示しています。
古い建物でも基本構造を生かし、フリーの無線LANなどの最新設備を導入
ニューイングランドには19世紀後半から20世紀初頭にかけて建てられ、現在は廃屋になっている工場ビルがおびただしい数で残っています。当地では、これらの古いビルをリニューアルして、新しい用途で使えるようにする仕事が一大産業になっているのです。
中堅基板メーカーでは、ユニークな展示をしているメーカーが何社か見られました。OKIプリンテッドサーキットは超高多層基板を、オーケープリントは米軍規格の承認を取得した高信頼性多層リジッド・フレックスなどを前面に押し出しています。