電子機器サイトで、この1カ月間によく読まれた記事を見ると、“どこでもディスプレー”に読者の関心が集まっていることが分かる。ディスプレーの応用は、パソコンからテレビ、クルマ、デジタルサイネージと、搭載機器の種類を増やすことで拡大してきた。次の応用として期待が集まるのは、10位の記事にある「映像を空中に浮かべる、身に着ける、周りのモノに映し出す」という“どこでもディスプレー”のようだ。

 12位の記事は、どこでもディスプレーの一種の「ダイナミックディスプレー」と呼ぶ東京大学の技術を解説している。ピンポン球に顔の絵を表示できるといい、その様子は動画でも紹介している。

 ディスプレーに関しては、1位の「55型有機ELに手厳しい技術者」という記事の通り、既存応用での挑戦が難易度を増している一方、全く新しい応用での取り組みは活発化している。

 ディスプレー以外では、会見で「小さい」と驚きの声が上がったというパソコンの記事(2位)、腕時計のデザインの自由度を高められるという太陽電池の記事(3位)がよく読まれた。4位の記事では、パイオニアがクラブミュージックの世界でしっかりとビジネスを展開していることを紹介している。