“危機的状況というのは前触れもなく突然やってくるものではなく、必要な手立てを打つことなく無為に過ごしてきた結果として、自ら招いてしまうものである”
by かなりあ社中

 みなさん、大変、大変ご無沙汰しておりました。かなりあ社中の臼井です。本コラムが、実は連載だということも、多くの方は忘れていることでしょう。実は、(自称)人気コラムの「ソーシャル・リーマンズが行く!」が、とうとう打ち切りという存亡の危機を迎えることになりました。そうです、我々執筆陣があまりに怠惰な故に。

 それは、数か月前の出来事。

 この春、復興庁への出向から古巣に戻ってきたかなりあ社中のエース。一番の若手である山本の歓迎会を兼ね、久しぶりに開催した定例会議という名の飲み会は、いつにも増して高揚した雰囲気でした。

「あんなことも、こんなことも、いろいろと企てたいね~」

 と、メンバーがひとしきり盛り上がっている時に、冷水を浴びせるような一声が。

「皆さん、コラムは一体どうするんですか? このままだと打ち切りにせざるを得ないんですが」

 人呼んで、日経テクノロジーオンラインの鬼編(鬼の編集者)F氏の厳しいお言葉。確かに昨年10月以来、コラムはほとんど塩漬け状態でした。

「短くてもいいから、せめて2週間に1回は掲載していきたい。まあ、皆さん、企業勤めでお忙しいでしょうから、たまには滞っても構いませんが。そう言って連載を始めましたよね~」

 はい、そんなことだった気がします。でも、ほら、我々の本分は(サラ)リーマンですし、かなりあ社中やら何やら社会人の部活もあって、いろいろと忙しくしていますから…。

「そうそう。あれは、3年前のことでしたよ。何だか、感動したんですよね。日本を代表するメーカーの最上階の会議室で、奇跡的なイベントがありました。確か、アレを企画したのは“かなりあ社中”っていいましたかね。普通のサラリーマンが社会を変えようと、誰に言われるでもなく自発的にイベントを企画する姿、かっこよかった。しかも、言うことが良かったんだ。“会社人”を“社会人”にする。それを世の中に広げていきたいんです、なんて」

 相変らず嫌味がさえるなぁ~。もちろんです。その志は、天地天命に誓って、今も変わっておりません。日夜そのことばかりを考えています。

 というのは言い過ぎとしても、素人が原稿を書くのは結構大変なんですよ。だいたい、こっちが面白いと思って提案したネタに注文つけるのはF氏の方じゃないですか。だから、時間が掛かっちゃうんでしょ。などという思いは、心の中にとどめておいて、聞いてみました。

後日開催された背水の陣の打ち合わせ…の割には、なごやか