アクセス記事ランキング(4/10~5/6)
設計・生産
1 精神論・根性論だけではプロジェクトは成功しない
2 目標管理と挑戦的研究テーマは共存できるか?
3 最後の「VAIO」、バッテリーパックの過熱で本体焼損の恐れ---ソニーが使用中止呼びかけ
4 第5回:ヒットを生む「市場調査の進め方」
5 商船三井、中国当局に鉄鉱石運搬船を差し押さえられる---背景に中国企業の底上げ策か
6 サムスン緊急構造改革の真意
7 幾何公差の基本を理解する 
8 番外編:鉄道車両の安全性確保に貢献するエレメカ連携検証ソリューション
9 Part3:世界の自動車メーカーの動向
10 イノベーション大賞はクロスエフェクトの「超軟質心臓シミュレーター」
11 今こそ求められる「ものづくりイノベーター」
12 川崎重工、鉄道・運輸機構向けフリーゲージトレイン試験車両をJR九州に納入
13 視野が狭いと、筋の悪い仮説に固執してしまう
14 拍動する心臓の3次元モデル、Dassault Systemesが開発
15 強化ガラスの鍋ぶたが破損---NITEが台所用品の事故について注意喚起
16 理系学生だった私が記者を目指した理由
17 セルロース・ナノファイバー(CNF)
18 ミスミ、工場の自動化設備の設計事例300種をWebで公開、技術計算内容や設計ポイントも解説
19 バルミューダ、使い勝手を高めた扇風機を発売
20 東京電力、福島第一原発に三菱重工製の双腕ロボットを投入 ほか

 「MEDTEC Japan 2014」(2014年4月9~11日に東京ビッグサイトで開催)で、医療機器の設計・製造において国内企業による革新的な製品を表彰する「MEDTECイノベーション大賞」が発表され、「超軟質心臓シミュレーター」〔クロスエフェクト(京都府)〕が最高位の大賞を受賞したそうです。患者のX線CT装置のデータを基に心臓の内部までを精密に再現しており、術前のシミュレーションや執刀訓練に用いるとのこと。このニュースが日経テクノロジーオンライン(Tech-On!)のテーマサイト「設計・生産」におけるこの1カ月間(4月10日~5月6日)のアクセスランキングの10位に入りました。

 同じくMEDTECのニュースで14位に入ったのが、拍動する心臓の3Dモデルを仏Dassault Systemes社が開発したという記事。有限要素法を用いて挙動を細かく計算しているもので、あらかじめ動きを定義しているわけではないそうです。「現在のところ、有償か無償かを含めてどのような提供形態になるかは決まっておらず、国際的に展示会などでニーズの把握に努めているところ」とか。心臓のリアルなモデル、バーチャルなモデルの両方がランキングに入ったわけです。

 ランキング上位の1位、2位は好調の連載「R&Dマネジメント 成功事例と失敗事例」の記事でした。13位も同連載の記事です。2位だった最新の第5回は、研究開発が確実に収益に貢献するよう管理することと、ある程度の失敗を覚悟の上で挑戦的な研究開発を実行することの両立が可能かどうかというテーマ。失敗事例として取り上げたのが、競合他社にない製品を生み出せずに後追いばかりしている企業のことでしたが、小粒な研究開発はコンスタントに成功しているという、なんとも微妙な事例でした。

 この他今回は、3位のVAIOのバッテリーパック加熱、5位の商船三井の船についての中国当局の差し押さえと、ニュースも上位に入りました。「日経ものづくり2014年4月号」に掲載した記事の中では「サムスン緊急構造改革の真意」(6位)がよく読まれたようでした。