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久米 秀尚=日経エレクトロニクス
2014/04/07 05:00
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 開発担当「右のプリと左のプリ、どっちが好き?」
 女子高校生A「絶対、左!」
 女子高校生B「んー、私も左かな…」
 開発担当「じゃあ左のプリは、すごく好き、好き、普通、好きじゃないなら、どのへん?」
 女子高校生A「すごく好き」
 開発担当「Bちゃんは?」
 女子高校生B「好き、かな」

 「プリ」とは、プリントシール機(いわゆる「プリクラ機」)のこと。上の会話は、プリントシール機開発の企画段階で実施しているユーザーへのグループインタビューの様子です。同市場で5割のシェアを握る大手であるフリューは、一つの製品を開発する際に、数百人の女子中高生に話を聞くそうです。

 グループインタビュー自体は多くの企業が実施している手法だと思いますが、ユーザーの本音をつかむのは実はかなり難しいようです。冒頭の会話では「左のプリ」に2票入っているように見えますが、実は女子高校生Bは「左のプリ」をそこまで気に入っていません。“空気を読んで”女子高校生Aに意見を合わせたのです。なので、2人にインタビューしていますが、「左のプリ」が獲得した票は、1となります。

 これはあくまで1例ですが、「日経エレクトロニクス」の2014年3月31日号で担当した解説「『美』に迫る電子機器、短命商品から脱する策は」では、“女心”をつかむ難しさを痛感しました。今回、プリントシール機メーカーの他にも、化粧品メーカーやメイクアップアーティスト、女性心理の専門家など、これまでほとんど取材をしたことのない方々に多くのお話を伺いました。

プリントシール機の最新機種「IP」(写真:フリュー)
プリントシール機の最新機種「IP」(写真:フリュー)
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