日経テクノロジーオンラインのテーマサイト「新産業」で、ここ1カ月(2014年3月1日~3月31日)によく読まれたのは、ロボット技術に関する記事でした。特に「電王手くん」に関する記事が圧倒的な強さを見せました(第1位、第4位、第6位)。電王手くんは「第3回将棋電王戦」に登場した、コンピューターの指示した手を将棋盤上で再現する“代指しロボット”。第1局ではコンピューターソフト「習甦」が菅井竜也五段に98手で勝利し、話題を集めました。
ルービックキューブを解く時間でギネス世界記録を達成したのが、「CUBESTORMER 3」と名付けられたロボットです(第3位)。2014年3月15日に「Big Bang Fair」で3.253秒を達成し、ロボットによる早解きの世界記録として認定されました。CUBESTORMER 3は、英ARM社の技術者であるDavid Gilday氏と英Securi-Plex社の技術者であるMike Dobson氏が開発したルービックキューブ専用ロボットです。
ロボット関連ではこの他、筑波大学発のベンチャー企業でロボットスーツ「HAL」などを手掛けるCYBERDYNEが株式上場し、注目を集めました(第9位、第14位)。医療・福祉用ロボットメーカーの株式上場は日本では初めての事例です。医療・福祉用ロボットとの関わりが深いテーマとしては、国際安全規格「ISO 13482」に関する記事も人気を集めました(第12位、第16位)。
インタビュー記事でよく読まれたのは、ライブドア元代表取締役CEOで実業家の堀江貴文氏にロケット事業への取り組みを聞いた記事(第13位、第20位)。同氏の目標は、従来の価格と比べて桁違いに安く打ち上げられるロケットの開発だとか。国プロに任せるのではなく、民間によるロケット開発を活性化させることが低価格ロケットの道を切り開くと堀江氏は主張しています。
テーマサイト「新産業」では今後、次の八つのサブテーマに関する記事を掲載していきます。「Social Devices」「デジタルヘルス」「航空・宇宙」「ビッグデータ・M2M・IoT」「ロボット」「3Dプリンター」「ウエアラブル」「有機エレクトロニクス」。いずれも新しい産業分野として注目を集めているものばかり。今後、各分野でどのようなイノベーションが生まれ、どれほどの巨大市場に育つのか。日経テクノロジーオンラインが日々伝えていくニュースにご注目ください。