次世代工場 工場の将来像が見える
 

地下工場

高品質のものづくりを追求する"異空間"

高野 敦=日経テクノロジーオンライン
2014/03/26 00:00
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 地下工場は、組み立てや加工など主要工程を地下空間に設けた工場である。当然ながら、工場を地上に建設する場合よりも費用や工期はかさむ。それでも工場を地下に建設するのは、ひとえに品質を高められるからだ。

 地下工場が品質で有利な理由は主に2つ。1つは年間を通して温度が安定していること、もう1つは振動が少ないことである。温度変化や振動は、高品質を実現するための精度を確保する上で大きな障害となる。だからこそ、工場の技術者は温度や振動による品質への影響を少しでも減らそうと四苦八苦している。それならば影響を元から絶ってしまおうというのが、地下工場の根底にある考え方だ。

レーザー加工機の組み立て精度が向上

 日本での地下工場の先駆けとして知られているのが、ヤマザキマザックの生産子会社であるヤマザキマザック オプトニクスの工場だ。竣工は2007年12月。岐阜県美濃加茂市にある同工場は地下17mに延べ床面積約1万m2のスペースを有しており、この地下空間でレーザー加工機を組み立てている。

ヤマザキマザック オプトニクスの工場
出典:『日経ものづくり』2013年5月号p.45
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 ミラーなど光学部品を多数搭載するレーザー加工機は、組み立ての精度が品質を大きく左右する。その点、温度変化や振動が小さい地下空間はレーザー加工機のような精密機械の組み立てにはうってつけの環境だ。ヤマザキマザック オプトニクスの工場では、品質の向上に加えて生産リードタイムの短縮も実現。こうした成果が評価され、同工場は2008年11月に「平成20年度土地活用モデル大賞国土交通大臣賞」を受賞した。

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