牛丼一杯の利益が7円でも儲かるのはなぜ?

 最近コンビニなどにお客を奪われて値段だけでは勝負できない牛丼業界ですが、単価の少し高いメニューを用意して環境変化に対応しようとしています。ビジネスモデルの修正なのですが、もともとの牛丼チェーンのビジネスモデルはよく考えられていて儲かる仕組みが隠されています。

 いろいろと調べてみますと、牛丼は1杯につき5~8円の利益しかないようです。

 牛丼1杯の原材料費は100~130円 だそうで、これはこれまで繰り返してきた値引き競争を行うと、単純に計算すると赤字になってしまいます。一体どこで儲けていたのでしょうか?

 値引き競争は、かかるコストより集客効果というリターンに魅力があるために実施してきたのでしょうが、さらに儲ける仕掛けが牛丼のビジネスモデルには隠されています。

 実は牛丼以外のサイドメニューの利益率がメインの牛丼より高く設定されているのです。
私もときどき牛丼屋を利用しますが、ついつい生玉子などのサイドメニューを注文してしまいます。牛丼1杯の利益が7円くらいなのに、生玉子1個は50円です。生玉子1個の利益率は牛丼1杯を軽く凌駕しているのです。