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HOMEエネルギー現地レポート アメリカ太陽光発電の最前線 > 都市部の公共エリアのデジタル化で、注目集める独立型太陽光発電システム

現地レポート アメリカ太陽光発電の最前線

都市部の公共エリアのデジタル化で、注目集める独立型太陽光発電システム

  • Junko Movellan=ジャーナリスト
  • 2014/03/06 05:00
  • 1/2ページ
シカゴ市のDIVVY
シカゴ市のDIVVY
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太陽電池搭載のパーキングメーター(写真:IPS Group社)
太陽電池搭載のパーキングメーター(写真:IPS Group社)
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クレジットカードの利用が可能(写真:IPS Group社)
クレジットカードの利用が可能(写真:IPS Group社)
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 米国イリノイ州シカゴ市を訪れていた時に、バスの停留所のような形をした物の上に、太陽電池が搭載されているのを見かけた。その横には、スカイブルーの新しい自転車が数台並んでいた。調べてみると、シカゴ市が2013年6月末に始めた「DIVVY」と呼ぶ自転車シェアプログラムで使うためのものだった。

 今米国ではDIVVYのように、太陽電池を搭載した独立型の電源システムの活用が都市部を中心に進んでいる。どのようなところでも簡単に、短時間で設置できる、という点が最大の特徴だ。今後は、公共エリアのデジタル化の進展にともなって、太陽電池の活躍の場がさらに広がるだろう。

レンタル自転車をソーラーで管理

 DIVVYは、日本のレンタル自転車のようなものである。DIVVYの名称は「Divide and Share」(分けて共有する)に由来する。現在、シカゴ市内に約3000台の自転車と、約300の太陽電池搭載ステーションがある。2014年中には、自転車を4000台に、ステーションを400まで増やす予定である。

 DIVVYの自転車は短距離走行用である。例えばバス停からオフィスまで、美術館からレストランまでといった、車を使うには近すぎるが、歩くにはちょっと遠いという距離に適している。どこのステーションでも乗り捨てができるため、自転車を借りた場所に戻す必要はない。

 自転車を借りる場合、75米ドルの年会費を払うか、7米ドルの1日使用券を買うかのどちらかを選択する。1回の自転車使用時間は30分までとなっており、30分を過ぎると超過料金を支払わなければならない。なお30分以内の走行なら、何回でも利用できる。30分の時間制限は、特定のユーザーが自転車を独占するのを防ぎ、より多くの人に自転車を使ってもらうための措置だろう。

 太陽電池は、「ペイステーション」と呼ばれるタッチスクリーン式の機器に内蔵された、無線通信装置の電源となっている。ペイステーションを操作することで、使用券をクレジットカードで購入したり、「ダッキングステーション」と呼ぶ駐輪場から自転車を外す暗証番号を入手したりできる。暗証番号をダッキングステーションのキーパッドで入力すると、自転車の鍵が外れる仕組みである。

 これらの情報は、無線でDIVVYの管理センターに通知される。この情報を基に、自転車やダッキングステーションの利用状況をリアルタイムで把握できる。例えば自転車を返却する際に、ダッキングステーションに空きがなかった場合、ペイステーションやスマートフォンで付近のダッキングステーションの空き状態をリアルタイムで確認することが可能だ。その場合、使用券を購入した時のクレジットカードをペイステーションに通すと、使用時間を無料で15分間延長できる。

 DIVVYが利用した自転車シェアシステムは、カナダのモントリオール市に拠点を置くカナダPublic Bike System Company(PBSC)が開発した。ニューヨーク州やワシントンDC、サンフランシスコ市、ボストン市などの米国の大都市でも使用されている。ちなみに、同システムに対応した自転車1台の価格は、1200米ドルである。(次のページへ続く)

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