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コンパクトライン

国内工場が追求する“脱・量産効果”

高野 敦=日経テクノロジーオンライン
2014/03/05 00:00
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 コンパクトラインは、その名の通り、小さくて短い生産ラインのことである。今、国内工場を中心にコンパクトラインを導入する動きが急速に進んでいる。海外工場と伍して戦っていくための切り札として、コンパクトラインが注目されているのだ。

 生産ラインが小さく、短くなれば、その分だけ少ない人数で造れるようになるし、工場の設備投資額やランニングコストを抑えられる。以前ほどの量産効果を期待できなくなった国内工場にとって、コンパクトラインの導入によるコスト削減や生産性向上は不可欠な取り組みなのである。

『日経ものづくり』2013年9月号表紙

 もちろん、生産ラインを小さくする、あるいは短くする活動は、これまでもずっとあった。だが、現在導入が進んでいるコンパクトラインは、既存の生産ラインとは別次元のものである。コンパクトラインの最新動向をまとめた『日経ものづくり』2013年9月号特集「コンパクトライン革命」では、「長さや面積の縮減率(従来比)が極めて高い生産ライン」と定義している。以下、同特集に登場した事例に基づいて、コンパクトラインの特徴や導入が進む背景について説明していこう。

リーマン・ショック前の計画を見直し

 コンパクトラインの導入に積極的な企業として前出の特集で挙げられていた企業の1つが、ホンダである。2013年7月に稼働を開始した同社の寄居工場では、塗装ラインの長さを従来比で40%も短縮した。一般の塗装ラインと比べて、塗装工程と焼き付け工程がそれぞれ1回ずつ少ない最先端の塗装ラインだ。

 興味深いのは、40%の短縮を実現した技術もさることながら、最先端の塗装ラインを導入した経緯である。実は、リーマン・ショック前に策定した計画では鈴鹿製作所の塗装ラインを流用することになっていた。しかし、それでは競争力が不十分であるとホンダの経営陣は判断し、計画を見直したのだ。もともと生産現場の工程集約や工程削減に対する意識は高かったが、近年は要求水準が飛躍的に高まっているという。

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