台湾TFT液晶大手のInnolux Display社(以下「同社」)は、2013年第4四半期(4Q)の決算説明会を2月14日に実施した。売上高は、対前年比(YOY)-25%で対前四半期比(QOQ)横ばいの972億1900万NTドル。売上高総利益は49億3400万NTドル(同-48%、-50%)。営業利益は1億2700万NTドル(同-96%、-97%)。支払利息などの営業外収益がネットで-13億5000万NTドルあり、当期純損失は13億3900万NTドル(同 赤字縮小、赤字転落)となった。

 売上高総利益率は、(1)需要減と新機種への変更に伴う稼働率低下、(2)4Kパネルにおいて顧客側でICが不足状態となって結果的に同社のパネル出荷に影響が出たこと、によりQOQ5.2%ポイント低下の5.1%、営業利益率はQOQ3.9%ポイント低下の0.1%となった。

 在庫は50億6000万NTドルと3Qの50億5000万NTドルからQOQ0.1%の増加。在庫回転日数はQOQ横ばいの50日で、2011年2Q以来の高水準が続く。同社ではその理由として、新機種への切り替え途中であり、旧製品の在庫があることと、一部新製品の出荷が計画通り進捗していない(上記顧客側のIC不足の問題など)ことが背景と説明した。

 2013年通年では、連結売上高は4227億2900万NTドル(YOY-12%)、売上高総利益は377億1000万NTドル(同+704%)、営業利益は153億8800万NTドル(同黒字転換)、当期損失は97億4300万NTドル(同 赤字縮小)。売上高総利益率は8.9%、営業利益率は3.6%である。設備投資額は183億7000万NTドル(同-6%)。2013年の大型パネルの出荷枚数は1億3720万(同-7%)、中小型パネルが4億2700万(同+5%)。