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西戸雄太と考える「響く商品開発、ヒットの要諦」

開発者の想定通りには、使ってくれない

あなたもカリスマ・スタイリストに――「iQON」(第2回)

  • 西戸 雄太=日本テクノロジーベンチャーパートナーズ アソシエイト
  • 2014/03/27 00:00
  • 1/4ページ

 前回から、ファッション好きの20代女性の支持を集めている、スマートフォン(スマホ)の人気アプリケーション・ソフトウエア(アプリ)について分析しています。「iQON(アイコン)」というファッション系アプリです。インターネット国内最大手のヤフー出身の創業者が率いるVASILY(東京・渋谷区)というベンチャー企業が開発・運営しています。(前回のコラム「アプリで女子のハートに火をつけろ!」)

 このアプリの特徴は、ユーザーがスマホの画面上で、ファッション雑誌のようなレイアウトで洋服やアクセサリーのコーディネートを作成し、公開できること。誰でもファッション誌の編集者やスタイリストのようになれる手軽さが人気の秘密です。現在、月間で200万人が利用しています。

 前回は、ファッション系サービスの立ち上げを志していた創業チームの二人が当初の受託開発ビジネスをやめ、退路を断つ決断で新サービスの普及に挑んだ取り組みを紹介しました。そこから見えてきたヒットの要諦は、次の二つでした。

■前回の「ヒットの要諦」
その1:
目先の収益確保に捉われず、リスク覚悟でコンセプトの実現に邁進せよ!
その2:
顧客や市場のターゲットを変えることを恐れるべからず!

 前回も紹介したように、当初、パソコン向けサービスだったiQONはスマホアプリという新しい市場に大きく舵を切ったことで多くのユーザーを獲得しました。しかし、その後にユーザー数が伸び悩む「魔の時間」が訪れています。今回は、そこから2段階目のロケットに点火するための取り組みを中心に、「継続的に使ってもらうことが大切なアプリ分野で、どのような手法や考え方で開発を進めているのか」を分析していきたいと思います。

VASILYのオフィス
[画像のクリックで拡大表示]

 iQONがiPhone版アプリを公開したのは2012年2月、Android版の公開は同4月でした。面白さや使いやさが評価され、それから1カ月後にはサービスの月間訪問者数が100万人を突破しました。同年末には、米Apple社が選ぶベストアプリの一つに選出されるなど、多くのファッション好きの女性から支持を得ています。

 ただ、スマホのアプリをリリースによって新規ユーザーが急増した後、増える勢いが落ち着くパターンにハマってしまったそうです。ユーザーが予想以上に増えたこともあって、油断してしまった側面もあったのでしょう。

 実はこの「魔の時間」ともいえる時期こそが、本当の勝負のタイミングです。せっかく新規ユーザーになってくれた人々がアプリにあまりアクセスしなくなるといった現象が起きているかもしれません。そうした理由も含めて、ユーザーを深く見つめ直す地道な作業が必要なのです。つまり継続してアプリを使ってもらうために、ユーザーの心理や行動をきちんと知っておく必要があるわけです。

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