アクセス記事ランキング(1/17~2/16)
ディスプレイ
1 窓ガラスがレーザープロジェクターのスクリーンに?、MITがAgナノ粒子で実現
2 水蒸気でどこでもディスプレー
3 窓ガラスを透明なままプロジェクターのスクリーンにする有機フィルム
4 【麻倉怜士報告】韓国メーカーをあっと驚かせた、パナソニックの「曲率半径2000mm以下の凸面型有機ELパネル」
5 これがソニーの隠し玉、「ARメガネ」を1~2年以内に製品化
6 「ケータイの次は家具」、タッチパネルがつくるスマートな世界
7 8K内視鏡でブタを手術、「医師の視力が4.27になる」
8 【麻倉怜士報告】未来のディスプレーはフレームレスか、360度全球映像か
9 パナソニックがIPS液晶の車載ディスプレイ、回転ダイヤルを液晶面内に設けて使いやすく
10 住友大阪セメント、ITOフィルムに最適な高透明・高屈折率のハードコート塗料を出展
11 LG Display社の4Q業績、「iPad」で増収もパネル価格低下で収益悪化
12 日立製作所、外光が射し込む明るい場所でも見やすいプロジェクターの映像表示技術を開発
13 JVCケンウッド、600万画素30型カラー医用ディスプレーを発売
14 コニカミノルタ、「曲がる」有機EL照明パネルの世界最薄品を試作
15 8k4k Endoscope Tested in Animal Experiment
16 AUO社の4Q業績は辛くも営業黒字、次の関心は大型パネルで中国との競合
17 空中に浮かんだ仮想タッチパネルを操作できるシステム
18 デジカメの小型化に対応、エプソンがEVF向けに0.38型SVGA液晶パネルを量産開始
19 第4回:新鮮な発想こそが,電子ペーパーの未来を開く
20 Panasonic Shows Off In-vehicle IPS LCD Display

 日経テクノロジーオンライン(Tech-On!)のテーマ・サイト「ディスプレイ」で、この1カ月間(1月17日~2月16日)によく読まれた記事の上位20本は、右表のようになりました。くしくも上位3記事は、従来のディスプレイの利用場所とは異なる場面を想定した新技術の記事です。

 第1位の「窓ガラスがレーザープロジェクターのスクリーンに?...」は米Massachusetts Institute of Technology(MIT)が開発した技術を報じたものです。Agナノ粒子をガラスなどのスクリーンに薄く塗布することで、プロジェクターのスクリーンになるというものです。見た目には透明なのに、一部の波長の光だけを反射することで映像を映し出すスクリーンにできる技術です。

 第3位の記事もこれに似ています。こちらは、1月29~31日に東京ビッグサイトで開催された「nano tech 2014」において、富士フイルムが展示した「WAVISTA」という透明フィルムを紹介しています。窓ガラスなどにWAVISTAを貼り特定波長の光だけを反射させることで、スクリーンを実現します。

 こうした透明な板をプロジェクターのスクリーンにする技術は、自動車の窓ガラスをヘッドアップディスプレイ(HUD)として使ったり、ガラス越しの展示物にデジタルデータを多重表示する用途のほか、各種AR(拡張現実感)に利用できそうです。

 第2位の記事が取り上げた技術は、もっとユニークです。霧状の水蒸気を発生させ、そこに映像を表示しようというもので、1月7~10日に米ラスベガスで開催された2014 International CESに展示されました。さらに12位の記事で紹介しているように、プロジェクターが照射する光を細かく調整することで、外光が差し込むまぶしい場所でも見やすい映像が表示できれば、どんな場所にでも映像を表示できるようになるかもしれません。