米テキサス州オースチンで行われている「ピーカンストリートプロジェクト」から太陽光パネルに関する興味深いレポートが報告された。住宅の屋根に設置する太陽光パネルが、南向きよりも西向きの方が系統電力網への負担が軽くなり、信頼性向上に効果的という内容だ。

 ピーカンストリートプロジェクトは、2011年2月からオースチンのミューラー(Mueller)地区でフィールド試験を開始、住宅における電力消費データを蓄積している。ミューラー地区は空港を住宅地として再開発した地域だ。プロジェクトに参加する住宅は約250軒。そのうち約200軒には屋根に太陽光発電パネルが設置され、約50軒はEV(電気自動車)を所有している(図1)。2013年12月、ミューラー地区を訪問し、最新の成果を聞いてきた。

図1 ピーカンストリートプロジェクトが行われているミューラー地区
約200軒の住宅に太陽光パネルを設置。空港の跡地を住宅地開発した
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