「SCR大喜利」二つ目のテーマである「2014年の半導体/エレクトロニクス業界を占う【技術動向編】」。2014年に注目される技術開発の動きについて、技術者や半導体ユーザーなど4人の識者に聞いた。第3回の今回は、本誌でコラム「清水洋治の半導体産業俯瞰」を連載中の某半導体メーカーの清水洋治氏を回答者として招き、以下の三つの質問について聞いた。

清水洋治(しみず ひろはる)
某半導体メーカー
某半導体メーカーで、(1)半導体の開発設計、(2)マーケット調査と市場理解、(3)機器の分解や半導体チップ調査、(4)人材育成、という四つの業務に従事中。この間、10年間の米国駐在や他社との協業を経験してきた。日経BP半導体リサーチにて、半導体産業に関わるさまざまなトピックスを取り上げつつ、日本の半導体産業が向かうべき方向性を提起する連載コラム「清水洋治の半導体産業俯瞰」を連載中。

【質問1】2014年、ブレークする可能性が高いと半導体技術は何か?
【回答】 新技術としては、特に変化のない1年

【質問2】2014年、半導体業界が解決に向けて注力すべきと考える技術課題とは?
【回答】 低消費電力化技術への注力が、より重要に

【質問3】2014年、半導体業界に大きな影響を与えると考える電子技術、機器、サービスは?
【回答】 異業種間接続を伴うIoT関連の動きに期待

【質問3の回答】異業種間接続を伴うIoT関連の動きに期待

 ウェアラブル関連で、多くの製品が出回ると思う。ただし、半導体業界に大きな影響を与えるレベルに至るとは思えない。一方で、異業種間接続を伴うIoTで、おもしろいアイディアの芽が生まれる瞬間が見られるかもしれないと期待している。そこを見逃さないようにウォッチしておきたいと考えている。