発表会には、エプソン販売所属のプロゴルファー横峯さくら氏(右)とツアープロコーチの堀尾研仁氏(左)が同席
発表会には、エプソン販売所属のプロゴルファー横峯さくら氏(右)とツアープロコーチの堀尾研仁氏(左)が同席
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ウエアラブル機器の応用市場としてスポーツ分野に注力

 そして同社がウエアラブル機器の応用市場として開拓に力を入れているのが、スポーツ分野というわけです。同分野の魅力は、関連人口の多さにあるとエプソンは発表会で説明しました。例えば同社が示した総務省の調査データによれば、国内にはジョギング・マラソン人口が1100万人、サイクリング人口が1000万人、ゴルフ人口が920万人、テニス人口が480万人存在するといった具合です。医療・健康分野の開拓を狙うエプソンにとっては、人体やその動きを測定対象にするという点が同分野と共通することも、スポーツ分野の魅力でしょう(関連記事3)。

 これまでエプソンは、スポーツ分野では主にBtoBの領域で事業を展開していました。例えば、M-Tracerをダンロップスポーツのテニス・ラケット選択支援システム向けに提供してきた実績があります(関連記事4)。今回は、こうしたサービス事業者との連携に関する実績を生かして、自らBtoCの領域に乗り出した格好です。

 多様なスポーツ競技を対象に、エプソンは今後「さまざまな商品を投入する」(エプソン販売の中野氏)考えです。そして将来的にはこれらの商品をクラウドサービスと連携させて、スポーツ分野で「さまざまな機器を使う顧客を統合的にサポートしたい」(同氏)としています。同社の動きに引き続き注目できそうです。