UMCの業績推移(同社のデータ)
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 TSMCに次ぐ台湾ファウンドリ2位のUnited Microelectronics社(UMC)の2013年12月売上高は、対前年比(YOY)+14%で対前月比(MOM)-4%の99億500万NTドル。2013年通年売上高はYOY+7%。ドイツ銀行では稼働率の低下(2014年1Qは71%と予想、2013年4Qは79%)により2014年1Q売上高をQOQ-5%、全体の売上に占める28nmプロセス比率は2014年1Q:5%(2013年4Qが3%)と、TSMCとの格差が開くと予想している。

28nmがなかなか伸びない

 売上高は307.19億NT ドル(YOY +18%、QOQ-8%)と会社側の事前予想(QOQ-10~-12%)を上回った。売上高総利益率はQOQ-3.9%ポイント低下の18.1%(コンセンサス予想15.9%)。営業利益率はQOQ-6.5%ポイント低下の0.6%(コンセンサス予想1.5%)。出荷数量はQOQ-7%減少と事前予想(同-8~-10%)に対して上振れた。平均単価(ASP)は、QOQ-3.1%と事前予想(同-2%)(同-1.3%)を下回った。稼働率はQOQ-7%ポイント低下の79%と事前予想(75%程度)は上回った。プロセス別売上高構成比は40nm が24%(3Q は20%)、65nm が29%(同34%)。28nmは、なかなか伸びない。

2014年1Q、稼働率は70%台後半を想定

 2014年1Qの事前予想は下記4点。(1)出荷量はQOQで若干増、ASPは同-4%(これに200mmウエハー工場の稼働率が300mm工場よりも高いという製品構成の影響を加味すると売上高はQOQ-2~-4%程度)。(2)ファウンドリビジネスの売上高総利益率は15%程度。(3)稼働率は76~79%程度「high 70%」。(4)生産能力はQOQ+0.2%。

設備投資計画はTSMCの15%以下の水準

 2014年の設備投資計画は11億~13億米ドル(YOY横ばい~+18%)。内訳は300mmウエハー工場が90%、200mmウエハー工場が10%。