台湾TFT液晶パネル最大手の一角を占めるAUO社(以下「同社」)は、2014年1月27日、2013年第4四半期(4Q)決算説明会を実施した。連結売上高は、対前年比(YOY)+3%で対前四半期比(QOQ)-4%の1027億300万NTドルと、QOQで減収だった。売上高総利益は76億5600万NTドル(同+369%、-25%)、営業利益10億7500万NTドル(同 黒字転換、-68%)、当期利益10億8100万NTドル(同黒字転換、-57%)。売上高総利益率QOQ-2.1%ポイント低下の7.5%。営業利益率はQOQ-2.1%ポイント低下の1.0%となった。

 4Qの出荷量(面積ベース)は、QOQ+5%と四半期別では過去最高の出荷面積となった。大型パネルは出荷数量QOQ+3%と事前予想(QOQ-8~-9%「high single digit % down」)を上回り、中小型パネルも出荷数量QOQ-7%と事前予想(QOQ-10%台の減少)を上回った。面積ベースでの平均単価(ASP)はテレビ向けパネル価格の下落の影響が最も大きく、QOQ-9%低下した。在庫はQOQ-9%(3Qの415億1100万NTドルから4Qに375億9800万NTドル)、在庫回転日数は38日(3Qは39日)と、過去4年で最も低水準となった。

 アプリケーション別の売上高構成比は、テレビ向け44%(3Qは44%)、ノートパソコン/タブレット向け17%(同17%)、モニター向け15%(同15%)、コンシューマ向け(中小型)16%(同18%)、その他8%(同6%)である。