スマート社会を実現するエネルギー技術の情報をお届けする「エネルギー」サイトに投稿の全記事を対象に、直近1カ月間(2013年12月29日~2014年1月29日)でアクセス数が多かった20本を紹介する。最もよく読まれたのは、関西国際空港で稼働を始めた11.6MWのメガソーラーを紹介した記事だった。
(12/29~1/29)
日経テクノロジーオンラインでは、列車や駅、航空機、空港など交通機関の話題を紹介する記事は多数の方に読んでいただいている。その傾向が、メガソーラーを紹介する記事にもあることが、今回のランキングで明らかになった。ランキング1位の関空のメガソーラー記事がオンエアされたのは2014年1月26日なので、わずか4日間で、エネルギーサイトの記事の中で最も多くアクセスを集めたことになる。しかもアクセス数は、2位の記事の約1.6倍である。
記事によれば、この関空のメガソーラーは、ソーラーフロンティアと日本政策投資銀行による共同設立会社SFソーラーパワーの100%子会社である「SF関西メガソーラー」が設置した。2014年2月1日から発電を始める予定になっている。発電所名は「SF関西メガソーラー 関西国際空港発電所」で、同空港が構想するスマートアイランド構想の一環となる。同構想は、空港の電源に再生可能エネルギーを大量に活用したり、再生可能エネルギーから水素を製造して燃料電池車(FCV)に活用したりするなど、空港設備を次世代エネルギーシステムで支えるという計画である。
今回のアクセスランキングで2位になったのは、「メガソーラー・トラブルシューティング」の連載記事の一つである。具体的には、産業技術総合研究所 太陽光発電工学研究センター システムチームの加藤和彦氏と、吉富電気 吉富政宣氏の対談内容を紹介する3回目の記事である。記事のタイトルは「商売上の倫理を疑われる、架台の仕様問題」で、出力50kW未満の小規模な事業用の発電所の事故の原因に多い、架台に関して両氏が議論している。
アクセスランキングの3位は、「国内パネルメーカーの“品質戦略”」の連載の2回目の記事で、シャープを採り上げている。その記事中で紹介された奈良県の壷阪寺に設置された太陽光発電システムは30年間稼働している。30年間は、太陽光発電システムの稼働期間としては、国内で最も長いと見られるという。そのシステムに使われているのが、シャープ製の太陽光パネルである。