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DITAを用いた技術文書の組み立て方

第1回:製造業を取り巻く課題とDITAの意義

  • 加藤哲義=アートダーウィン代表・DITAコンソーシアムジャパン理事
  • 2014/01/15 00:00
  • 1/5ページ

 この連載では、製品マニュアルや技術文書などの企業文書制作におけるグローバル・スタンダードDITA(Darwin Information Typing Architecture)の仕組みと利用方法を解説する。DITAは海外の製造業で盛んに利用されるようになっており、PLM(製品ライフサイクル管理)ベンダーのツールにもDITAに対応したものが増えている*。

 技術文書は、中には数千ページにも及ぶ規模の、ワープロなどではとても処理しきれないものも多く、制作には多くの労力を要するものである。現在日本では、DTP(Desktop Publishing)を用いることがほとんどで、文書としての見栄えは非常に良いものの、1冊ずつを独立して制作するスタイルであり、複数文書でのコンテンツの共有や再利用をシステマチックに進める体制にはなっていない。DITAは、このような現状を変革し、文書制作を大きく効率化するための標準である。

図1●DITAによるマニュアルの例
中央が1つのトピックコンテンツ。左側が数個のトピックを連結して1つのマニュアルを構成するマップ。
[画像のクリックで拡大表示]

 これまで文書制作は、“ものづくり”の文脈において、設計や製造と同等に論じられたことはあまりないようだ。実際、「日経ものづくり」サイト内で「文書制作」や「ドキュメンテーション」などの言葉で検索しても、あまりそれらしいコンテンツはヒットしない。もしかしたら「文書づくりは、ものづくりの範疇ではない」という認識があり、それは文書制作を逆の意味で「聖域」にしてきたのかもしれない。すなわち、設計や製造は環境や技術の変化によって磨かれてきたという経緯があるのに対し、文書制作はそのような試練を経ていないのだと思われる。

 しかし文書づくりはものづくりの一環であり、日本の製造業が置かれている昨今の状況と取るべき対策には、文書づくりも非常に深く関わってくる。ここでは、製造業をとりまく状況、すなわち[1]モジュラー型アーキテクチャへの転換、[2]高度な作業の自動化、[3]グローバリゼーションの進展、[4]製品から「体験」へ、といった動向と照らし合わせながら、文書制作の新しい在り方を検討したい。

* 例えば、米PTC社の「Arbortext」、米Siemens PLM Software社の「Teamcenter」といった文書制作、コンテンツ管理ツールなど。
* 筆者らが属するDITAコンソーシアムジャパンは、DITAに関するユーザー事例や技術情報を紹介するセミナー「DITA Festa2014」を2014年11月4日(火)・5日(水)に富士ゼロックス本社(東京・六本木の東京ミッドタウン)で開催する(参加費無料、事前登録必要、定員200人)。詳しくはDITAコンソーシアムジャパンのWebサイトを参照。

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