ソフトウエア・サイトの2013年の記事アクセスランキング(右表)を見ると、セキュリティ関連の連載記事が数多くランクインしています。上位20記事中13本がセキュリティ連載の記事です。特に2013年5月に始めた「脅威高まる車載ソフトへの攻撃、その対策を学ぶ」は、目次ページも含めた全6記事中5本がランクインしました。惜しくもランク外になった第4回の記事も23位と上位に食い込んでいます。
クルマが備える機能がどんどん高度化するにつれ、電子制御のためのソフトウエアも増えています。自動車1台に100個以上の電子制御ユニットが搭載されるケースもあるそうです。そのソフトウエアのソースコードは約1000万行とも言われています。さらには、スマートフォンやタブレット端末との連携機能、ネット接続機能なども備えるようになっています。そうなってくると、セキュリティの脅威が出てきます。本連載はそうした脅威と対策を分析したものです。
工場内の工作機械やロボットもまた、ネットワーク化が進んでいます。こうした分野でもセキュリティの脅威が叫ばれ始めました(14位と15位の記事)。セキュリティの脅威はパソコンやスマホのような電子機器が対象というこれまでの常識が、自動車や工場といった分野でも起こり得るリスクと考えられるようになった年――それが2013年かもしれません。
これらセキュリティ関連記事は、対象分野や切り口を変えて、10種類以上の連載になっています。いずれも情報処理推進機構(IPA)のスタッフによる寄稿記事です(IPAによるセキュリティ10大連載一覧)。