アクセスランキング2013【産業動向】
(2013年1月1日~11月30日)
1 ソニー、FeliCaを用いた電子お薬手帳の試験サービスを神奈川県川崎市全域で開始
個人情報とデータを分離し、データのみをクラウドに蓄積する新技術を活用
2 富士通、早期退職募集に想定上回る応募
3 東芝が組織再編、映像機器と白物家電は同一グループに
4 【決算】シャープは5四半期ぶりの営業黒字、鴻海との出資交渉は3月末の期日まで「可能な限りの話をする」
5 パイオニア、早期退職応募716人
6 ホンダやマツダ、CEATEC JAPANに初出展
7 「日本のリボーンに貢献したい」、トヨタ社長の豊田章男氏がオープニング・セレモニーに登場
8 ソニー、「ソニーシティ大崎」を売却
9 日立が事業別の戦略を発表、「鉄道関連で売上高6割増」など
10 日立、間接部門をスリム化
11 東芝の田中社長が経営方針を説明、「ヘルスケアを第3の柱に」
12 【決算】シャープは液晶の大幅改善で30億円の営業黒字に、資本増強は「あらゆる施策を検討中」
13 シャープ、最大1700億円調達
14 10年ぶりに電子政府推奨暗号リストが改定、多くの国産暗号がリストから消える
15 NECがスマホ事業から撤退、ガラケーは継続
16 「内視鏡の中身はカメラそのもの」、ソニー・オリンパスの医療合弁会社が設立会見
17 【ヘルスケアデバイス展2013】いよいよ開幕、パナソニックは非接触生体センサなどを展示
18 ソニーとオリンパスの医療合弁会社、設立が再び延期に
19 日立の中計、目標は売上高10兆円で海外比率50%超
20 技能五輪、日本勢から最高得点選手

 電機メーカーの2013年は、リストラや組織再編を実行し、新分野へ挑戦する地ならしを進めた1年と言えそうです。産業動向サイトでよく読まれたニュース記事(「学会・展示会速報」を含む)のランキング(右表)から、読み取れます。

 もう少し具体的に見ていくと、電機メーカーが主語になった記事がトップ20のうち14本ランクインし、早期退職(2位の富士通、5位のパイオニア)、組織再編/事業統合・撤退/売却(8位のソニー、10位の日立、15位のNEC)と後ろ向きなキーワードが並んでいます。しかし、2012年に比べると明るい兆しも見えているのが2013年です。4位と12位にランクインしたシャープの決算に関するニュースがその代表格です。

 また、メーカーの多くは組織再編を進め(3位の東芝、16位と18位のソニーとオリンパス)、2014年以降の飛躍に向けて着々を準備を進めています。その中でも注目すべきなのが、デジタルヘルス分野のようです。11位にランクインした東芝は「ヘルスケアを第3の柱」にする戦略をとり、ソニーはオリンパスと医療合弁会社を設立させました(18位)。Panasonicも生体センサを10月に開催された「ヘルスケアデバイス展」に出品し、注力分野の1つに掲げています。

 長いトンネルをようやく抜けつつある日本の電機メーカーの2014年は、2013年に蒔いた種がどこまで育つかがカギのようです。

 2ページ目には21~50位までの記事ランキングを掲載しましたので、そちらもご覧になり、2013年を振り返ってみてください。