組織としてのプロジェクトマネジメントの考え方を個人の仕事に応用した「正しい仕事の進め方」を記した1冊。人間の行動特性から「仕事は遅れるもの」と想定した上で、上司/外部依頼主との行き違いを減らすための段取り方法や、作業の遅れを考慮したスケジュールの立て方などを解説している。
例えば、スケジュールを立てる時は、「最短の見積もり」と「十分に余裕を持った見積もり」の両方を考慮し、複数のスケジュールを作成すると良いとする。そして、依頼主にそれらの中から好きなものを選んでもらうのだ。こうすると、依頼主がどのくらい時間を重視しているかが明確になる上、依頼主との間に連帯感が生まれ、いざというときに適切な対策を打ちやすくなるという。
社内外を問わず多くの人と連携しながら仕事を進めることの多い技術者にとって、こうしたノウハウは参考になるだろう。
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