DIY(Do It Yourself)や日曜大工といった言葉が市民権を得ているように、個人のものづくりといえば、これまでは主に金づちやのこぎりを手にしてきた。ただし、近年は3D-CADや3Dプリンタの低価格化が進んでおり、従来とは違ったものづくりができる。仕事を離れ、個人的に3Dプリンタを使ってみたいという技術者も少なくないはずだ。
本書は、約3分の2のページ数が3Dモデリングについて割かれている。基本的に、米Autodesk社が開発した無償3D-CAD「Autodesk123D Design」を前提に、3Dモデリングの考え方や操作方法、マグカップや名刺ケースといった具体例に基づいたモデリングの進め方を解説する。これに加え、3Dプリンタによる造形の基礎知識や造形サービスの利用方法などについても取り上げている。新しいものづくりにチャレンジしてみたい、と思い立った際の参考書として活用できそうだ。
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