連載主旨
 技術の進化は、未来の社会を考える際に書かせない要素の一つだ。スポットライトを浴びて華やかな舞台に立つ技術もあれば、日常にひっそりと浸透していく技術、縁の下の力持ちとして華麗な技術を支えている技術…。さまざまな位置付けの技術が存在し、そのどれかが欠けても今の時点で想像している未来像からは離れていく。

 では、今、社会ではどんな技術が求められているのか。今後、どんな技術が必要なのか。社会のニーズを前提に、さまざまな分野の要素技術が目指す未来の姿をひも解いていく。筆者は、研究開発のオープンイノベーションを支援するナインシグマ・ジャパン。世界規模の研究者ネットワークを持つ同社が、未来を読み解くための注目技術を紹介する。
星野 達也(ほしの・たつや)
ナインシグマ・ジャパン 取締役 バイスプレジデント
星野 達也(ほしの・たつや) 1999年、東京大学大学院地球システム工学科修了。ルレオ大学(スウェーデン)研究員、三井金属、マッキンゼーを経て、2006年ナインシグマ・ジャパン入社。「日本のモノづくりを強くする」ことに命をかける。