積水ハウスが「東京モーターショー」で東芝とホンダと合同出展したブースにおけるデモの様子
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積水ハウスは「東京モーターショー」で東芝とホンダと合同出展
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 HEMSは、「ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(home energy management system)」の略称である(関連記事1)。家庭で使ったり発電したり蓄えたりするエネルギーをICT(情報通信技術)で管理する。ところが「エネルギー」の管理だけでは不十分、家庭における「環境(environment)」全般を対象にしようと考える住宅メーカーを「第43回東京モーターショー2013」(一般公開日:2013年11月23日~12月1日、東京ビッグサイト)の会場で見つけた。

 その住宅メーカーは積水ハウス。同社は、東京モーターショーに、東芝とホンダ(本田技研工業)の3社で会場内の「SMART MOBILITY CITY 2013」エリアに合同出展している(関連記事2)。ここで同社の考える新しい「HEMS」の一端を紹介していた。

 「我々は、HEMSのEを“環境”などと広くとらえて展開していく」。同社でHEMS事業を推進している石田健一氏(執行役員 環境推進部長 温暖化防止研究所長)はこのように説明する。

“見える化”はユーザーの負担に

 多くのHEMSは、エネルギーの“見える化”を通して、ユーザー側に省エネを強いる。しかし同社は「ユーザーに何かを強いることなく“快適に”」(石田氏)エネルギー削減につなげたいという。これは同社の住宅のコンセプト「SLOW&SMART」にも通じる。