藤原和博の必ず食える1%の人になる方法 、藤原和博著、1,470円(税込)、単行本(ソフトカバー)、231ページ、東洋経済新報社 、2013年8月
藤原和博の必ず食える1%の人になる方法 、藤原和博著、1,470円(税込)、単行本(ソフトカバー)、231ページ、東洋経済新報社 、2013年8月
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 世の中はグローバル化して、ほんのひと握りのグローバル・スーパーエリートと、それ以外の大多数の人々に分かれる社会がすぐそこまで来ている。しかし、スーパーエリートになれなかったとしても、絶望しなくていい。エリート以外の人々が生きていくには「100人に1人」の希少性のある人材を目指せばよいのだ――という主題のパーソナルブランド戦略本である。

 この藤原氏の戦略に出てくる「100人に1人」というのは、決して「1000人に1人」でもなければ、「1万人に1人」でもない。イチローのような何万人に1人、いや何百万人に1人の天才を目指せというムチャを言うのではなく、町でトップとなる「1万人に1人」を目指すのでもない。せいぜい、雑居ビルに1人のイメージである「100人に1人」を目指せばなんとか食っていける、というのだ。

 「100人に1人」というのも、何かの分野で100人のトップになれ、と言うのではない。別々の七つの条件をクリアしさえすればいいのだ。