最近、日本のネット関連ベンチャー企業が目立ってきており、シリコンバレー市場に挑戦する動きも活発になっている。11月4日からの1週間は、米サンフランシスコ市で2つの関連イベントが開催された。

 デジタルガレージはサンフランシスコ支店の開設を祝うイベントを11月4~6日に開催。デジタルガレージは、同じ週に株式公開したTwitter社や、ビジネス向けSNSのLinkedIn社とも連携している。また、同社取締役の伊藤 穰一氏は、以前はCreative Commonsの会長を務めていたり、現在は日本人で初めてMITメディアラボ所長を務めていることで特に米国では有名だ。開催されたイベントでは、代表取締役グループCEOの林 郁氏が「サンフランシスコ支店は日米の橋渡しとして役割を果たすだけでなく、全世界の起業家と技術者を支える拠点にさせる」と宣言した。

デジタルガレージのサンフランシスコ支店の開設式
デジタルガレージのサンフランシスコ支店の開設式
サンフランシスコ市Board of SupervisorsのSupervisorのJane Kim氏、サンフランシスコ市市長Edward Lee氏、デジタルガレージの伊藤 穣一氏、林 郁氏、在サンフランシスコ日本国総領事館の渡邊 信裕氏、Ian McFarland氏(デジタルガレージGroup CTO兼Founder and Chairman、Neo Innovation社)などが列席した。

 このサンフランシスコ支店の場所も、林氏の宣言を実現するのに向いている。「DG717」と呼ばれ、サンフランシスコ市の大通り「Market Street」の向こうには1.6km離れてTwitter本社がある。支店の南は、多くのインターネット企業が居を構える「SOMA」(South of Market Area)もある。北にはFinancial Districtがあり、ここにもインターネット企業が点在する。つまり、デジタルガレージのサンフランシスコ支店から歩ける距離で、多数のインターネット関連企業に訪問できるわけだ。