蓄積した成功体験は使いよう
韓国Samsung Electronics社なども成功しているスマートフォン「GALAXY」の次のヒット作がなかなか出ていない状況は同じです。これについては「朝鮮日報」の報道を引き合いに「ニッポン製造業に物申す(下)、社内に縁側をつくろう」で取り上げています。
しかし考え方を少し変えればこうも考えられないでしょうか。日本企業は今までのビジネスの蓄積が大きく、これが成功体験の罠として日本企業の足を引っ張っている半面、この蓄積が新たなビジネスを生み出す引き出しにもなる可能性を秘めています。ただし今までの成功体験にしがみつくという固定化されてしまったマインドを自ら勇気を持って打ち破る必要があるのも事実なのです。これが最終的に企業の縁側にも繋がっていくと考えています。
このシリーズでは、新たなビジネスを生み出す方法について体系的に述べていこうと思っています。次回も「提言1:日本はB2Cビジネスをあきらめてよいのか?」に関して、B2BおよびB2C企業とブランド戦略について考えたいと思います。
生島ブログ「日々雑感」も連載中。
中国ビジネス書の翻訳出版本である「中国モノマネ工場――世界ブランドを揺さぶる「山寨革命」の衝撃」の監修・解説も担当した。