台湾TFT液晶パネル最大手の一角を占めるAUO(以下「同社」)は、2013年第3四半期(3Q)決算説明会を2013年10月30日に実施した。連結売上高は、対前年比(YOY)+4%、対前四半期比(QOQ)-5%の1070億8100万NTドル。QOQ減収は、テレビ向けパネルの出荷減と価格下落による。

 売上高総利益は102億6600万NTドル(YOY黒字転換、QOQ-11%)、営業利益33億7400万NTドル(同黒字転換、-35%)、当期利益25億1000万NTドル(同黒字転換、-37%)。売上高総利益率はQOQ-0.7%ポイント低下の9.6%。営業利益率はQOQ-1.4%ポイント低下の3.2%となった。

 3Qの出荷量(面積ベース)はQOQ-3%。大型パネルは出荷数量QOQ-4%と事前予想(QOQ横ばい)を下回り、中小型パネルは出荷数量QOQ+21%と事前予想(QOQ1桁台の増加)を上回った。中小型パネル出荷は計画を上回る大幅増(YOY+4%、QOQ+21%)、このうちHD(1280×720)以上の精細度のパネルが6割以上を占めている。面積ベースでの平均単価はQOQ3%低下した。なお、稼働率はQOQ2%程度の低下である。

 在庫はQOQ-1%(2Qの418億1000万NTドルから3Qの415億1100万NTドル)、在庫回転日数は39日(2Qは40日)と、過去2年で一番低い水準である。

 応用製品別の売上高構成比は、テレビ 向け44%、ノート・パソコン/タブレット向け17%、モニター向け15%、民生機器向け(中小型)18%、その他6%である。