「外資導入」の項では以下のような寓話を用いている。

 王二は広大な荒れ地を所有していた。この土地は、地質こそいいのだが、至る所に石や枯れ木が散乱しており、雑草が生い茂り、起伏が激しかった。その上、水源から遠く、農業をするためには遠くから水を引いてこなければならなかったので、いい田になる要素はあったものの、莫大な先行投資が必要なので誰も手をつけようとはしなかった。

 しかし、あるとき他の土地から人が来て、王二にこう言った。「機械を買う金を出すから、この土地を開墾してくれれば、毎年上がる収益の半分を渡そう」。王二は大変悩んだが、このままにしておけばこの土地は収益を全く生み出さない。この話に乗れば収益の半分を渡さなければならないが、それでも自分の手元に残る利益があるなら今よりはずっといい。