前工程ファウンドリ最大手のTaiwan Semiconductor Manufacturing社(TSMC)の8月売上高は、対前年比(YOY)+11%で対前月比(MOM)+6%の550億9100万NTドルとドイツ銀行(当社)予想のMOM+2~+4%を上回った。1~8月の累計売上高はYOY+19%である。

 当社アナリストのMichael Chouは9月売上高をMOM横ばい~+2%、3Qはスマ-トフォン実需が想定よりも弱いこと、顧客側の在庫調整で半導体発注の調整がかかること、Xintec社(同社売上高の1%)が連結対象から除外されることなどから、第3四半期(3Q)売上高を1636億NTドル(QOQ+5%)と予想。3Q売上高の事前予想である1610億~1640億NTドルの到達に必要な9月の売上高は、MOM-2~+3%の538億~568億NTドルである。

 なお、同社では2013年は3Qが需要のピ-クと見ている。3Qにフル稼働した場合、4Qは2012年4Qよりも大きめの調整となるリスクはあるが、2014年1Qには底打ち、2Q以降の回復基調入りを見込む。