日経ものづくりは、2013年を通じて、日本の工場を応援する特別プロジェクト「シリーズ・強い工場」を展開しています。中でも、2013年の顕著な動きとして編集部が注目しているのが、個性的な建物・施設を備える「最先端工場」です。

 昨今、海外生産の比重が高まりつつある中、国内工場の存在意義が改めて問われています。ここで、国内で造ることの意義として、海外工場に比べて飛び抜けた価値(V)とスピード(S)を実現することが必要との認識が国内メーカーに広がりつつあります。

 日経ものづくりでは、このような認識を持つ日本の製造業、および日本の工場に敬意を表し、「強い工場アワード」を新設しました。第1回である今回は、圧倒的なVやSを実現する手段として、建物・施設に大きな特徴を持つ工場を対象とします(詳細はこちら)。現時点で、そのファイナリストとして名を連ねているのが、下記の5つの工場です。(1)コベルコ建機の五日市工場、(2)サイベックコーポレーションの夢工場、(3)三菱電機 コミュニケーション・ネットワーク製作所 郡山工場、(4)オムロン 綾部工場、(5)大和ハウス工業 奈良工場第一工場です。

 これらのファイナリストの中から、強い工場アワードの審査委員会で大賞他が選定されます。この審査委員会を構成するのは、2013年の日経ものづくりの誌面を飾っていただいた以下の方々です。審査委員長を務めていただく元韓国Samsung Electronics常務の吉川良三氏(東京大学大学院 経済学研究科 ものづくり経営研究センター 特任研究員)、そして、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」大賞にも選ばれたダイヤ精機 取締役社長の諏訪貴子氏、さらに、日経ものづくりで人気コラム「強い工場探訪記」を現在連載いただいている関伸一氏(関ものづくり研究所 代表)です。これらお三方に、日経BP社の林哲史(前日経ものづくり発行人で、現日経BPイノベーションICT研究所副所長、海外事業戦略室 プロデューサー)が加わり、審査委員会を構成しております。

 審査委員会による選定作業を踏まえて、2013年11月6日の13:30から、「システム コントロール フェア2013(SCF 2013)」「計測展2013 TOKYO」の会場である東京ビッグサイト 西ホールのアトリウムステージ(場所は下の)で、アワードの結果発表と表彰式を行います。同ステージにお越しいただくと、結果発表と表彰式の模様をご覧いただけます。この結果発表の場では、本アワードの審査委員長である吉川良三氏による特別講演「グローバル時代の製造業の在り方(仮タイトル)」もお聞きいただけます。ご興味を持っていただいた方、表彰式に足をお運びいただけますと幸いです。

強い工場アワードの表彰式の開催場所(アトリウムステージ)
強い工場アワードの表彰式の開催場所(アトリウムステージ)
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