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犯人探しは仕事ではありません

今井 拓司=日経エレクトロニクス
2013/10/04 05:00
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 さて問題です。私は一体、どこで間違えたのでしょうか。

 使命は話題のスマートフォンの分解です。製品を確実に手に入れるため、朝5時から通信事業者Aのショップに並びました。お陰様で2番目に入店し、無事端末を買えました。ただし、入手した個体はすぐバラバラになる運命。自分でも欲しくなったので、店員に聞いてみました。今使っている端末の残債と、下取りやクーポンの金額を比べると、差額はどれくらいになりますか。答えは1万円弱でした。思わず心がぐらつきます。飲み会を少々我慢すれば、何とか捻出できるんじゃないか。すっかりのぼせ上がってしまい、即座にネットで予約しました。発売日の朝一番だから、人気の色でもそれほど待たなくて済みそうだ。

 思った通りです。1週間もたたないうちに、商品の準備ができたとメールが届きました。3日以内に「本お申込み」をしないと取り消されるというので、家路を急ぎながらスマートフォンで事業者のWebサイトにアクセスします。このサイトが、何とももどかしい。予約の際に選んだ各種のプランを、なぜか一から入れ直させられます。クーポン番号の入力もよくわかりません。手元に届いた番号を何度コピー&ペーストしても、先の画面へ進めないのです。クーポンの画面を見ると、「取扱店にてご提示ください」とあるので空欄にしてみたら、その後はスムーズに進みました。かと思えば、最後の最後にまたエラーです。再び一からやり直しです。スマホの画面を注視しながら夜道を歩いていたものですから、水たまりにまでハマってしまいました。

 気を取り直して再度入力すると、今度はうまくいきました。翌日には、店舗へ出荷するとのメールが届きます。ワクワクして待つこと2日。ようやく入荷した端末を引き取りに街中へ繰り出し、1時間にも及ぶ待ち時間を耐え忍んで、目の前に置かれた箱を手に取るところで、一からやり直しになりました。クーポンが適用できないというのです。

 店頭の女性が説明してくれた、からくりはこうです。クーポンの金額を差し引くのは、決済をするときでなければならない。オンラインで申し込んだ時点で決済は既に終わっており、後からはどうにもできない。クーポンを適用するなら、オンラインでの申し込み時に入力しておくべきだった--。「店頭で予約していただいていれば…」と話す彼女は、いかにも残念そうです。

 冗談ではありません。残念なのはこちらです。手元に届いたクーポンに、そんな説明は一切ありませんでした。クーポン番号を入力できなかったことも力説しましたが、答えは「ハイフンが入ったままなのが、まずかったのかもしれません」。電話でつながった「お客様センター」の人物に食い下がると、「コピー&ペーストではうまくいかない場合があります」。どちらも初耳です。持てる限りの嫌味を存分に発揮して粘ってみましたが、3時間に及ばんとする激論の末、できるのはキャンセルして最初から申し込み直すくらいと言われて、とうとうこちらが折れました。

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