日経ものづくりでは2013年8月下旬から9月上旬にかけて、「製造業版ビッグデータの活用」というテーマでアンケート調査を実施しました(関連記事)。アンケート結果の詳細は、本誌2013年10月号「数字で見る現場」に掲載します。ここではアンケート結果の一部を速報として紹介します。設問は、「製造業にビッグデータ活用の専門家(いわゆるデータ・サイエンティスト)は必要か」というものです。

「製造業版ビッグデータの活用において、データ・サイエンティストは必要だと思いますか」への回答結果(回答数は160)

 「絶対に必要」(18.1%)と「いた方がよい」(42.5%)を合わせた「肯定派」が60.6%に達し、「全く必要ない」(2.5%) と「それほど必要ない」(13.1%)を合わせた「否定派」は15.6%にとどまりました。「どちらともいえない」が18.1%と、現時点では判断できないと考えている回答者も少なくありませんでした。

 データ・サイエンティストを肯定する理由には、「高度な分析が可能になる」(肯定派の64.9%)や、「製造業の常識にとらわれない気付きが得られやすい」(同56.7%)が多く挙がりました。専門家に対しては、現状を打破するような成果を期待しているようです。

 本アンケートでは、他に「製造業版ビッグデータに期待する効果」「自社におけるビッグデータ活用の状況」「データ活用の妨げとなっているのは何か」などについて聞きました。回答総数は160件でした。ご回答くださった皆様、ありがとうございました。

*調査方法:ニュース配信サービス「日経ものづくりNEWS」の読者を主な対象としたメールとTech-On!上でアンケート回答用URLを告知。回答期間は2013年8月30日~9月5日。