「産業動向」サイトで、この1カ月間(8月18~9月17日)によく読まれた記事の上位20本は、右表のようになりました。前回のランキングに引き続き、2008年5月~2010年8月に連載した「技のココロ」の記事がが7本も入っていますが、こちらは前回のサイトマスター便りに任せることにし、ランクインしたほかの記事を見ていきましょう。

 3位と6位に入ったのが、上海在住の山田氏による「上海発EMS通信」です。2本ともiPhoneの生産体制に関連する記事です。8月26日に公開した6位の記事は、「iPhone 5c/5s」を生産する上で、Pegatron社(和碩)と台湾Hon Hai Precision Industry社〔鴻海精密工業、通称:Foxconn(フォックスコン)〕の人材不足を取り上げています。なんと、東京都杉並区や兵庫県姫路市の人口とほぼ同じ55万人体制で生産するそうです。

 一方、それから2週間後に公開した3位の記事は、新型iPhone発表前日という話から始まるものの、早くもその先のモデルの生産体制を取り上げます。現在、上述の2社のEMS(電子機器受託生産サービス)企業に任せていた生産を、3~4社に増やす体制になるとの見方が有力になりつつあるようです。

 このほか、ランクインした記事で目立ったのが、9位、19位、20位に入った「中国ビジネス書ガイド」の記事です。中国のショッピング・サイト「当当網」を取り上げています。当当網は図書販売サイトから始まり、図書以外の商品も扱うようになったAmazon.comのようなサイトです。代表は李国慶・兪渝夫妻で、起業から成功への道のりを描いた書籍を紹介しています。

 また、13位に入った「地方から始める『技術立国ニッポン』の再生」は8月に始まった新連載です。日経エレクトロニクス編集長自らが、出張取材・執筆を手がけています。立地する地域に焦点を当て、キラリと光る中小企業の実像に迫った記事です。