テーマサイト「設計・生産とIT」のアクセスランキング(2013年8月2日~9月5日)では、今回もコラム「ホンダ イノベーション魂!」が強かった。上位7本中、6本が同コラムの記事。改めて同コラムの人気の高さを証明した。

イノベーションを生むホンダ独自の基盤とは

 ところで、同コラムの人気の秘密はどこにあるのか。あくまでも個人的な推測だが、数々のイノベーション(革新)を成し遂げてきたホンダの「裏の競争力」の源泉が垣間見られることが1つの理由ではないかと思われる。もちろん、根底には、ホンダという企業そのものの魅力がある。ハイブリッド車や燃料電池車のような先進的な自動車、人間形ロボット「ASIMO」、小型ビジネスジェット「HondaJet」など、同社では技術的に高度で革新性に富んだ研究開発を幾つも具現化している。そうしたホンダだからこそ、同社がいかにそうした革新をものにしてきたのかを知りたいと思うのではないだろうか。

 そして、実際に、ホンダにはイノベーションを生む同社独自の基盤というか企業文化というものがある。さらに、それを分かりやすく伝える筆者(中央大学 客員教授で元・ホンダ経営企画部長の小林三郎氏)の実体験がエピソードとして記事に盛り込まれている。恐らく、これらが相まって読者を引き付けて離さないのではないかと推測している。