大変です。
ちょっとした論争が勃発しています。Tech-On!のテーマサイト「クルマ」で。
腕まくりした論客が集まるテーマは、要約すると、「『電動』って、最近掛け声がすごいけど、実際のところどうなのよ」ということ。2013年8月1日~9月3日の1カ月間は、夏休みシーズンにも関わらず、活発な議論が巻き起こりました。
まず、この期間のアクセス・ランキングでぶっちぎりの1位だった「和田憲一郎の一車両断!」。和田氏による辛口批評で、2回目にして人気コラムの仲間入りを果たしています。今回、真っ二つに切られたのは「アコードプラグインハイブリッド」。ホンダが2013年6月にリース販売を始めたプラグインハイブリッド(PHEV)車です。前回のランキング1位で、今回もまだ2位に位置している「ユーザー心理を見誤った『プリウスPHV』」の続編とも言える内容。PHEVの課題を考えています。
コメント陣の鋭い指摘
今回の同コラム「内向き過ぎる『アコードプラグインハイブリッド』」で和田氏は、タイトル通り、同車をホンダの社内事情を優先した「内向き」なクルマに映ると結論付けています。
そう考えた根底には、こんな推測がありました。開発工程が多いはずのPHEVを、ハイブリッド車(HEV)と同時に発売した。しかも、わずか140台のリース販売で。社内事情で何か無理をしたのではないか ――。三菱自動車で電気自動車を開発した和田氏が、2次電池、外部給電装置などの要素技術の観察から、この疑問に迫っています。
読者の評価は賛否両論。和田氏に負けぬTech-On!の辛口コメント陣が鋭い指摘を寄せました。
「そもそもどういうクルマであるべきなのか、という到達基準を明記せず、個別の機能・スペックを逐一あげつらって批判するのはフェアでないと思います。 個別技術についても、バッテリパックが小さすぎる、と言っていますが、『冷却が大変だろう』などと言うだけで具体的な問題点を指摘できていませんよね。推測で物を書いていると、ご本人が現状の技術レベルにキャッチアップできていないだけではないか、という印象を与えると思います。 経験に基づく推測のみではなく、よりファクトに基づいた冷徹な考察を希望します」
コメントは、別の角度からも。