『日経ものづくり』は、2013年7月号でビッグデータの活用に関する特集記事を掲載しました。工場の生産設備や客先で稼働している自社製品などから日々生み出される膨大なデータを活用し、品質や生産性を高めたり、新たな価値を創出したりする取り組みが広まっています。そこで現在、ビッグデータ活用に関するアンケートを実施しています。

 このアンケートでは、「ビッグデータ活用の効果への期待」「回答者の所属企業におけるビッグデータ活用の進捗」「データ解析の専門家(データ・サイエンティスト)の要否」などを尋ねています。製造業におけるビッグデータ活用は、これから本格化していく取り組みということもあり、さまざまなことについての評価が定まっていない印象を受けています。今回のアンケートによって、製造業に従事している方々がビッグデータ活用にどのような認識を持っているのか、今後はどのような活用の方向性があるのか、などについてあぶり出せればと考えています。

 現時点では回答結果の速報は差し控えますが、個人的に大きな関心を持っているのは、データ・サイエンティストの要否を尋ねる質問への回答結果です。データ・サイエンティストは、ビッグデータ活用の成否を左右する職種としてにわかに注目されていますが、そうした職種を求める声は製造業でも多いのか、それとも少ないのか、とても気になります。

 なお、アンケートの回答締め切りは2013年9月5日(木)です。まだ回答されていない方は、ぜひ以下のアンケート用URLにアクセスしていただければと思います。

【回答サイト】https://aida.nikkeibp.co.jp/Q/C019579mm.html

 アンケート結果は分析を加えた上で日経ものづくり2013年10月号の「数字で見る現場」に掲載する予定です。雑誌の発行前に、このコラム(ものづくりエディターズ・ルーム@白金)でもアンケート結果の一部をお知らせいたします。

 日経ものづくりに毎号掲載している「数字で見る現場」では毎月、製造業や技術者にとって重要な話題を調査テーマとして選び、Web上でアンケートを実施しています。