台湾電子セクター各製品分野における代表的企業の2013年6月売上高は、前年同月比(YOY)で-3%、前月比(MOM)で+1%だった。同年1-6月累計の売上高はYOY-5%で、マイナス成長である。

 12年12月に過去最高の売上高を更新していた台湾Hon Hai Precision Industry社の6月売上高は、3046.37億NTドル(YOYは+5%、MOMは+1%)だった。同社の1~6月累計売上高はYOY-10%と、セクター全体のYOY-5%を大きく下回り、全体の水準を押し下げている。米Apple社からの需要低迷、PC、テレビ、ゲームと分野を問わず最終製品の需要、生産計画、EMS需要が振るわないことから、同社に対する強い向かい風が続く。

 サブセクターでは、Hon Hai Precisionを含む部品は1~6月累計の売上高がYOY-10%だった。1桁のマイナスでは、ノートブックPC(NB)が1~6月累計でYOY-9%、デスクトップPCが同-7%、プリント回路基板(PCB)が-3%などを挙げられる。スマートフォンやタブレットなど一部を除きコンシューマ向けの最終製品の生産・販売が振るわない点が反映されている。

 一方、2桁増収となっているサブセクターは、ファウンドリ前工程が1~6月累計でYOY+20%、DRAMが同+14%、LEDが同+13%、その他、2桁からは低下したものの、TFT液晶パネルが同+8%。MBが同+6%、太陽電池が同+2%、受動部品が同+1%とYOYプラスとなっている。