技術経営 技術者が知っておきたい経営と市場の最新情報
 

「毛沢東思想」とイノベーション

徐 航明=Tech-On!特約ライター
2013/08/26 00:00
印刷用ページ

 毛沢東、そして毛沢東思想はご存じですか--。

 毛沢東(1893年12月26日~1976年9月9日)は、1949年の中華人民共和国の建国における最大の功績者で、中国の近代史において最も大きな影響を与えた政治家、思想家、軍事家、戦略家である。毛沢東思想とは、いわゆる、毛沢東を中核とする中国共産党が創立した政治思想だ。1978年に中国で「改革・開放」という基本国策が取られるようになって以来、中国は市場経済主導の体制に切り替わってきた。このことから、毛沢東や毛沢東思想は既に過去の存在と思われるところがあるが、実は、依然として中国の経済、社会に影響を与え続けている。

 今回は、政治の視点ではなく、中国の企業と実業家はいかに毛沢東思想の真髄を理解し、活用して、経営での成功を収めたのかを分析しながら、毛沢東思想と中国ならではのイノベーションの関わりについて探ってみる。

毛沢東思想とは

 毛沢東思想とは、簡単に言うと、カール・マルクスとウラジーミル・レーニンが確立した社会主義や共産主義の基本原理に基づき、中国共産党が中国の実情に適合するように実践してきた経験を、理論的に総括した指導思想とのことだ。その中核となっているのは、以下のような考え方とされる。すなわち、
(1)大衆路線:中国社会の基盤となる農村大衆をベースに指針を決める
(2)実事求是:現場や現実から学んでロジックを立てる
(3)人民戦争理論:農村からスタートし、次に都市を囲いこんでいくという戦術論
などだ。

 この毛沢東思想の源泉となったのが、毛沢東が若いころから親しんできた農村社会におけるさまざまな観察や体験であり、それらから導き出された理論といえる。マルクス主義では、社会主義革命は本来、発達した資本主義社会から発生するものという立場。しかし、当時の中国は、資本主義が未発達で農業が中心の社会だった。毛沢東は、農村重視の姿勢を打ち出すことで社会主義・共産主義を中国の実情に適合させた。この点が、毛沢東思想の最大の特徴であり、毛沢東思想の最大の成功要因にもなった。

【技術者塾】
実践で学ぶ!システム設計力強化トレーニング(9/2・3開催)

~複雑化する製品の設計情報を見える化し、品質向上と開発効率化を実現~


システム・サブシステムにおいて、要求⇒機能⇒実現手段の順に段階的に設計案を具体化しながら、各段階において異分野の技術が相互に与える影響や背反事項のすり合わせを行うことが重要です。また、元々日本企業が得意なすり合わせをより効率的・効果的に行うために、設計情報を見える化し共通言語とすることが必要です。これらにより、システム目標の未達や見落としを防ぎ、品質向上と開発効率化の実現を目指します。詳細は、こちら
日時:2015年9月2日(水)・3日(木)
いずれも10:00~18:00
会場:京王品川ビル セミナールーム(東京・品川)
主催:日経テクノロジーオンライン
コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング