実機を利用した開発の課題

 これまでは、実機を開発した後、それを動かす制御用のPCやPLCと接続して、制御ソフトのデバッグ作業を行っていた。具体的には、ハードの不具合修正や調整、制御ソフトの動作確認と不具合発見時の修正作業などである。しかし、このような作業には以下のような問題点があった。

[1]実機がないと制御ソフトの機能確認ができない
[2]実質的なデバッグができないので、ソフトの不具合が複雑化する
[3]実機で問題が出たとき、ハードとソフトのどちらの課題か、切り分けが難しい
[4]ハードの機能調整や配線変更の時にデバッグが中断する
[5]ハードの内部など目視できない箇所の動作確認が難しい
[6]干渉するかどうかの確認時には、機械破損のおそれがある