台湾TFT液晶パネル最大手の一角を占めるAU Optronics社(AUO)が7月31日に2013年第2四半期(2Q)決算説明会を実施した。連結売上高は対前年同月比(YOY)+18%で対前四半期比(QOQ)+19%の1123億3500万NTドル、売上高総利益は115億1500万NTドル(YOY黒字転換、QOQ+153%)、営業利益は52億50万NTドル(黒字転換、黒字転換)、当期利益は39億8200万NTドル(黒字転換、黒字転換)と11四半期ぶりに営業黒字化した。売上高総利益率は、プロダクト・ミックスと歩留まりの改善によってQOQ+5.5%ポイント上昇の10.3%。営業利益率はQOQ+6.0%ポイント上昇の4.6%となった。

 2Qの出荷量(面積ベース)はQOQ+14%。大型パネルは出荷数量でQOQ+13%と事前予想(QOQ+5~+8%程度「mid to high single digit % up」)を上回り、中小型パネルは出荷数量QOQ+19%と事前予想(出荷数量QOQ+2桁%台の増加)通りになった。パネルの大型化と高付加価値パネルの出荷増によって平均単価はQOQで改善。面積ベースでの平均単価はQOQ+3%上昇した。

 在庫はQOQ-18%(1Qの470億9900万NTドルから2Qに418億1000万NTドル)、在庫回転日数は40日(1Qは46日)。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)マージンは19.3%(同17.5%)だった。

 3Qの予想は以下の3点である。(a)大型パネルの出荷数量はQOQ横ばい。平均単価はQOQで若干の低下ないしは横ばい程度。(b)中小型パネルは出荷数量でQOQ1桁台の増加。(c)適正在庫水準の維持を優先とし、稼働率を状況に応じて調整していく。