工場で稼働する現場機器はマイクロプロセッサを搭載し、機能を拡張していますので、内部に色々なパラメータ、診断情報を持っています。このようなデータを自由にアクセスするために、ネットワークが進化してきていることを以前に説明しました。ただ、現在、本当に簡単にパラメータデータとか診断データを読み書きできるかというと少し説明を加えなければなりません。

現場機器のパラメータアクセスの現状

 まず、図1をご覧ください。現場で稼働している異なるベンダーの回転機器(インバータ、サーボドライブ)のパラメータを上位のパソコン(PC)からアクセスしている図です。

PCから現場機器のデータをアクセスする
図1●PCから現場機器のデータをアクセスする

 インバータ、サーボドライブは運転パラメータ、診断データを保持しています。そして、ネットワークXとかネットワークYでパラメータのデータとか、診断データとかをどのようにアクセスするかの手順は決まっています。ですから、簡単にパラメータデータとか診断データを読み書きできるように思えますが、実は、ここには次のような問題が存在します。