ドイツ証券(以下「当社」)は2013年の大型液晶パネルの需要を、面積成長がYOY(前年比)で+3.7%とみており、変更していない。また2014年の面積成長も+6.36%で、こちらも変更はない。

 最終製品予想は、セルイン・ベースでノードブックPC(NB)が1億7400万(174M)枚(YOY-14%/パネルは185M枚)、モニターは150M枚(オールインワンPCの16M枚含む/同-11%/161M枚)、テレビは212M枚(同 +3%/229M枚)、タブレットPCは225M枚(YOY +55%/240M枚)である。当該業界コンセンサスとの比較では、NBは低め、モニターがコンセンサス、テレビはコンセンサスの下の方、タブレットは若干上になっている。

 生産・稼働予想(G5以上)は若干修正した。需給均衡には3Q生産を当社予想から更に調整する必要がある。6月の当社推定稼働率(G5以上、面積ベース、分母はその月に投入可能な最大生産能力)は85%(韓国88%、台湾87%、日本74%、中国89%)と5月の85%と同じにした。台湾は踊り場、中国は続伸、韓国はやや上昇、日本はSDPのG10 稼働率上昇で全体も上昇している。

 2013年の当社生産予想はYOYで+9.0%、依然、需要予想のYOY+3.7%に対して高く、(3~4Qに)下方修正リスクがある。需給を均衡状態に戻すには、3Q、4Qは当社予想から数%ポイント低い稼働率に調整する必要があると見ている。

 当社前提の稼働率は1Q:81%(生産面積YOY+15%/QOQ-4%)、2Q:85%→84%(同+13%/+5%)、下半期は3Q:87%→87%(同+7%/+4%)、4Q:85%→85%(+2%/-2%)に微修正した(QOQは前期比)。YOYでのモメンタムは1Qがピーク、QOQでは3Qがピークとなる。