バイオプラとは、原料(あるいはその一部)に再生可能な生物資源(バイオマス)を使った樹脂である。いずれは枯渇する石油のような化石資源を使った従来樹脂(石油由来樹脂)とは異なり、持続可能社会の構築に貢献できる。また、バイオマスの中でも植物資源を使うバイオプラ(植物由来樹脂)の場合は、二酸化炭素の排出量の削減に寄与できる可能性もある(製造工程における消費エネルギにもよる)。

 石油由来樹脂と比べると、バイオプラの歴史は浅いが、この1~2年で新樹脂の開発や物性の改善、供給体制の整備が進み、徐々に適用範囲が広がってきている。食品/飲料/トイレタリー向けの容器などに利用されることが増えてきており、これによって量産がさらに進めば、バイオプラの低コスト化につながる。

関連記事も多い:
NECが2012年度の環境活動実績を発表、デスクトップPCなど6製品にバイオプラスチック適用
●豊田通商のバイオPET、『南アルプスの天然水』などのPETボトルに採用(ニュースリリース
ダイセル子会社、良好な機械強度持つ非可食性バイオ樹脂を開発
三菱自動車、食品廃棄物を原料としたバイオマス樹脂を使う自動車部品を開発
凸版印刷、植物由来PEを用いた軟包装材を開発---新製法で厚さを40μm以下に
パナソニック、水回り設備に植物由来の『Bio-PDO』を材料とした樹脂を採用---デュポンが発表
リコーと静岡大、ポリ乳酸を安全かつ高品質で低コストに重合する技術を開発