「産業動向」サイトで、この1カ月間(6月17~7月16日)によく読まれた記事の上位20本は、右表のようになりました。その第1位は、「【思索の副作用】スチュワーデスが見える席」です。

 実はこの記事、2009年2月に公開したかなり古い記事です。なぜ、4年以上も前の記事がよく読まれたのか調べてみたところ、「奇跡のリンゴ」という映画が6月初めに公開されたのを受け、検索サイトなどからのアクセスを集めたようです。というのも、この記事の冒頭は「奇跡のリンゴ」の話から始まります。それが「スチュワーデスが見える席」の話につながっていく訳ですが、この話の展開は原文を読んでみてください。

 この第1位の記事の筆者である仲森編集委員(当時、現在は日経BP未来研究所 所長)が手がけたコラム「技のココロ」の記事も今回のランキングには数多く登場します。4位、9位、10位、12位、15位の記事がそうです。これらも3~4年前の記事ですが、技術の神髄は普遍なので、今でも新鮮な気持ちで読めます。

 これら以外では、ランキング常連の上海発EMS通信の記事が3本(5位、6位、8位)、「イノベーション中国発?!」の記事が2本(3位と17位)にランクインしています。これらは古い記事ではありませんが、読み逃した方はぜひどうぞ。

 連載コラム「華麗なる技術者」も、今回のランキングには2本(11位と14位)入りました。このコラムは、技術者として「華があり、その取り組みや生き方に美しさを感じさせる人物」を紹介する技術者列伝です。ランクインしたのは、米Sucampo Pharmaceuticals社CEOの上野隆司氏で、アメリカン・ドリームを体現した研究者として紹介しています。