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ヘッドマウント・ディスプレイ

メガネ型のウエアラブル機器、スマホ革命で再び表舞台に

  • 高橋 史忠=Tech-On!
  • 2013/07/17 00:00
  • 1/3ページ

 「ハードウエア事業は確かに難しい。でも、われわれは新しい分野を開拓している。自分たちが実現したいビジネスに必要な機器が世の中に存在しないのなら、自分たちで開発するしかない」。

 こう話すのは、カナダRecon Instruments社 CTOのHamid Abdollahi氏だ。同社が開発を手掛けるのは、ヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)である。製品名は「MOD Live」。単眼でディスプレイを見るタイプのHMDだ。428×240画素の小型液晶パネルを備え、5フィート(約1.5m)先に11型の画面があるように見える。2013年6月には第2弾として「Recon Jet」という新機種を発売した。

左は、Recon Instruments社の「MOD Live」。右は同社の新機種「Recon Jet」。
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 Recon社が力を入れる主な応用分野はスポーツ分野だ。MOD Liveはスキーやスノーボードといったスノースポーツでの利用を想定している。HMDの画面を覗き込むと、雪山での位置や方位、高度、滑走速度などを確認できる。既に複数の大手スポーツ・メーカーが同社のHMDを取り付ける専用のゴーグルを製品化している。雪山でスキーやスノーボードを楽しみながら、さまざまな情報をHMDで獲得する。そんなスノースポーツの楽しみ方がじわりと広がりつつある。第2弾のRecon Jetは、まずは自転車やトライアスロンを楽しむ人々を主な対象にしている。

左は、MOD Liveを取り付けたスキー用ゴーグルを着用したときに視界に見える景色のイメージ。右下にディスプレイが見える。右は、Recon Jetを着用している様子。
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 HMDは、身に付けるディスプレイである。小型のディスプレイを目に近い位置で見ることで、離れた位置に大型のディスプレイがあるように見える。ディスプレイを見る仕組みは両眼や単眼、大きなものから小さなものまでさまざまだが、ほとんどはメガネのように耳にかけたり、頭部に装着したりする点で共通している。

 製品やコンセプト自体は、数十年前からあった。身近な用途では映画やゲームなどの映像視聴向けのもので、両眼で見るタイプがほとんどだった。

 ここにきて、再びHMDの開発ブームが再燃している。ただし、そのトレンドは従来と様相が全く異なる。現在の流行は、Recon社の製品のように小型のディスプレイを単眼で見るタイプだ。この1~2年ほどで大手企業やベンチャー企業が、同様のタイプの製品やコンセプト機を開発する取り組みが相次いでいる。これまで、どちらかといえばキワモノだったHMDが、身近な情報端末になるという期待感が高まっているのだ。(NEデジタルの詳細記事「スマホとカメラが普及を後押し、意匠やUIの改善で日常用途に」)

 特に2012年4月に米Google社がHMDを応用したメガネ型情報端末「Google Glass」を発表したことが、「HMDがどこまで社会に受け入れられるのか」という社会的な関心の高まりに一役買った。同社は、2013年に入って開発者向けに1500米ドルで販売を開始。米国を中心にさまざまな議論のタネになっている。インターネット業界の巨人が本腰を入れたことで、普及に向けたステップを一つ上がったと言えるだろう。(NEデジタルの詳細記事「Google Glassの仕様が公開、骨伝導技術などで安全性に配慮」)

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